2020年04月30日

巣籠日記 肆 『AKIRA』

 『AKIRA』をdtvで視聴。

 学生の頃、映画館に観に行ったなぁ。懐かしい。大画面と大音量で観たい気持ちをぐっとおさえて、今日は自宅のPCで鑑賞。

 これ、翌年に東京オリンピック開催を控えた2019年が舞台だったのね。予言的な作品って言われてたりするのね。

 正体の解明されていない制御不能な力が暴走する大混乱の中、改造バイクで街を疾走する少年の逞しさ、生命力が頼もしい。

 もう、ほぼ現在と言っていいような近未来感の中、この少年の丸腰で戦うっていうか、「身ひとつ」で生きていく感じの逞しさって、なんだか昭和へのノスタルジーを掻き立てるの。


AKIRA.jpg
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2020年04月27日

巣籠らない日記 『この花びらをお守りに』

 私の勤める会社は緊急事態宣言が出されて以降、出勤者の人数を減らして営業を続けています。

 なので私も週に数日、巣から出て職場に向かいます。

 日に日に殺気立っていく職場に向かう私のお守りは、スマホに保存した小栗党の画像と、鷹之資さんからのメールです。

 このお守りはとても効きます。

 
posted by sweet_pea at 23:04| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月25日

国宝 : 吉田修一

『国宝』 吉田修一

 極道の家に生まれながら数奇な縁で歌舞伎の家に迎えられ、芸の道をひたすら進む美貌の女形花井東一郎こと立花喜久雄〜後の三代目花井半二郎。華やかな光をあびるとともに、数々の悲運、苦難に見舞われ辛酸をなめながら、ただ芸道と己が求める美に身を捧げ、やがて美の極みに殉じていった孤高の女形。

 物語をぐいぐい引っ張っていくのは、喜久雄と彼をとりまく人々の姿を、時にカメラをぐっと引いて大きく俯瞰で映し出し、また時に息づかいを感じるほどに近寄ったクローズアップで切り取ってみせる軽妙で小気味よい語り。時と場所を移しながら、嬉しいことはもちろん、つらいこと、哀しいことも、しんみりとはするけれど、じめじめとはしない、どこかあっさり、さらりとした口調で可笑しみに紛らせて語っていく。

 実はこの「語り」が曲者で、物語が終盤にさしかかる頃、この「語り」こそが、喜久雄が身を置く美しくも残酷な美の彼岸と、私たちがその美を安全に享受するこちら側とを画する「一線」であったことに気づく。

 その「語り」が意図的にこの「一線」を曖昧にし始めた頃から、大きくうねりながらもどこかゆったりとしていた物語の流れは、にわかに急をつげ、喜久雄が見ているもの 〜 その恐ろしいほどの美しさ、激しさ、残酷さ、尊さが、わずかに「こちら側」に漏れ出してくる。

 そして、喜久雄の姿を見つめ、語っていたものが何者であったのか・・・それを思うとゾクリとするのだ。

 


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posted by sweet_pea at 22:30| Comment(0) | 作者名 や・ら・わ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月20日

巣籠日記 参 鷹之資さんのタケヒコ(妄想)

 『オグリ』の配信、終わった・・・・
 私はもう真っ白な灰になりました。



 しかしっ  真っ白な灰になった私の中から、猛烈に燃え上がるものがあります。


 『鷹之資さんのタケヒコ(ヤマトタケル)が見たいっっっ!!!(切望!)』


 小栗一郎・鷹之資さんの見事なフラッグ捌き(と、強さ、凛々しさ、美しさ)! これを、ぜひぜひタケヒコで見たい。

 一度そう思っちゃうと、もう気持ちは暴走。制御不能。

鷹之資_タケヒコ2.jpg


鷹之資_タケヒコ.jpg



 どうにも堪らず描いてみたけど、鷹之資さんが醸す可愛らしさとか色気だとかをちっとも再現できない自分の腕が口惜しい。
ラベル:歌舞伎
posted by sweet_pea at 21:56| Comment(0) | 巣籠日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月16日

巣籠日記 弐 『新版 オグリ』無料配信

これは、ヤバい♥
いろんな意味でヤバイ・・・

 博多座公演終了から南座での開演を待つ数週間の間に、小栗一郎・鷹之資さんの素敵っぷりに磨きがかかってる♥♥♥ (←コレが『ヤバい♥』その1)立ち姿や所作、立ち廻りの美しさはもちろんのこと、表情は自信と歓びに満ちて、キラキラ度を増し、薔薇の花びらとお星さまをまき散らして見える。

 博多座で観劇してる時から、「あ〜、これは恋しちゃったな〜」と薄々感づいてはいたけれど、もうコレ、年甲斐もなく恋確定だわ。せっかくの映像配信。舞台をくまなく観ようと何度繰り返して観ても、私の目にはもう一郎しか見えないっっっ(←『ヤバい♥』その2)

一郎_歓喜の舞.jpg


 帰省の為にとっていた連休がそのまま自宅待機の巣籠期間になってしまって、24時間いつでも配信動画を見れちゃうもんで、もうエンドレスで観てしまう。用事でPC使ってても思わずYouTube開いちゃう。夜中にふと目が覚めて、辛抱たまらずスマホで見ちゃう。(←『ヤバい』その3)

 こんなに『オグリ』依存が進んでしまっては、配信終了後のロスが恐ろしい。(←『ヤバい』その4)

 コロナ禍が終息して、また劇場でお芝居が観られるようになったら、「鷹之資さんの舞台を追っかけたい!」って逸る気持ちと、乏しいお小遣いとの狭間で苦しむんだろうなぁ、私。(←『ヤバい』その5)

 『歓喜の舞』では薬師如来も舞い踊り、あまりの幸福感に「免疫力上がるわ〜〜〜」。でも、誰もいない客席を見ると、胸が痛む。またいつか、きっと、あの場に帰って来てほしい。



4.22追記
 天王寺屋さんのサイトで動画配信の感想メッセージなどを募集されていたので、迸る想いを抑えに抑えて(ダダ漏れにすると非常に見苦しいことになってしまうので)メッセージを送ったら・・・ 鷹之資さんからお返事が来た・・・・♥♥♥ ・・・死ぬ♥ 
ラベル:オグリ
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2020年04月12日

巣籠日記 壱 『数右衛門』

直也の会 番外公演『数右衛門』

 劇団『玄狐』を主宰する石橋直也さんの自主公演番外として上演された『数右衛門』のDVDを鑑賞。四世鶴屋南北の『盟三五大切』を下敷きに、赤穂浪人・不破数右衛門を搦めとる愛憎の修羅を描く。

 一途で純粋な一人の男が、情と因果と恨みの沼に足をとられてどこまでも堕ちていく。舞台の上が、因縁絡まり想いが凝った密室にも、夢の中のように幻想的で茫漠とした空間にもなる。その中で哀れな鬼となり、時に純情な男の姿に戻って狂い回る数右衛門。

 どうも感想の言葉が仰々しいというか、ちょっと強めのワードが多くなってしまって気恥ずかしいのですが、それでも、あまりあっさりとした言葉では語れない濃いお芝居なのです。

 地獄をひきずりながらも義士の一人として討ち入りを果たした数右衛門の最期の姿に象徴されていたように思うのだけど・・・南北の血腥さ、陰惨さの中にも、どこか清々しい香り、汚れのない香気がずっと流れているように感じるのは・・・石橋直也さんの持ち味だろうか。

数右衛門.JPG


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posted by sweet_pea at 13:04| Comment(0) | 巣籠日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月09日

邪悪なものの鎮め方

 「冷静でいよう」「明るくいよう」と思っていても、自分の選択や判断が果たして正しいのかどうか、ホント正解がわかんない中で不安になることもある。でも、こんな時にどうするべきかの一つの指針になりそうな本を以前読んだな、と、自分のブログの過去記事を検索する。

 内田樹氏の『邪悪なものの鎮め方』。十年ちかく前に読んだとき、こんな感想を書いていた。当時は、今抱えているもやもやとはまた別なもやもやをどうにかしたくて読んだようだ。

『邪悪なものの鎮め方』感想 http://bitter-sweet-pea.seesaa.net/article/388359377.html

ブログ過去記事より
 ・「それ」とかかわるときに、私たちの常識的な理非の判断や、生活者としての倫理が無効になる。
 ・だからといって何もしないで手をつかねていれば必ず「災厄」が起こる。

 「邪悪なもの」とはそういうものであるとし、そういうものから生き残るために著者が見つけた答えは「ディセンシー(礼儀正しさ)」と、「身体感度の高さ」と、「オープンマインド」であると「まえがき」には書かれている。

本文より
「邪悪なもの」をめぐる物語は古来無数に存在します。そのどれもが「どうしていいかわからないときに、正しい選択をした」主人公が生き延びた話です。


 うん、しっかりしよう。



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posted by sweet_pea at 22:19| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月06日

オグリ配信っ!

『新版 オグリ』南座Ver.をyoutube松竹チャンネルで無料配信! いや、むしろお金払って観たいけども。

猿之助オグリS.jpg


配信は4/13〜4/19。ちょうど予定していた帰省を見送ったのでそこ連休なんだよ、私。籠って観るぞ。

・・・っていうか、明日からの仕事はどうなるのかな? 私。会社から何かしらの連絡はあるのかしら?
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2020年04月04日

スズメノエンドウ

 去年の今頃、春先からぐいぐいと丈を伸ばしていくカラスノエンドウへの愛について書いたのだけど、実は私はカラスノエンドウよりもさらに一回り小さいスズメノエンドウの方をより愛している。

 ほんの2〜3ミリほどのサイズのくせに、まごうことなきマメ科の花とサヤをつけたスズメノエンドウを見ていると、あの小さな小さなマメのサヤを、人間でいうところの枝豆サイズくらいに感じられる存在になりたいと思ってしまうのだ。

 そんなことを思いながら、通勤途中の道端に足をとめて瑞々しい緑あふれるスズメノエンドウに見惚れていられる私はきっと幸せなんだと思う。


「カラスエンドウ」 http://bitter-sweet-pea.seesaa.net/article/464541484.html
posted by sweet_pea at 21:02| Comment(0) | 雑感 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする