2017年02月24日

博多座二月花形歌舞伎 昼の部

【男の花道】
 えぇっ?! 玄碩先生、そこで男の約束つかう? このろくでもない宴席に歌右衛門さん呼んじゃう?!

 ・・・歌右衛門の名前を聞いたとたんにぱぁぁっ”と明るくなった表情を見る限り、懐かしい名前聞いて単純に自分が会いたくなっちゃったんだろうなぁ。ちょっと格好つけたい気持ちも手伝ってその場の状況とかとんじゃったんだろうなぁ。・・・ていうか人の悪意ってものに疎いのか。変に頑固で強情なくせに、とんでもなく無邪気な先生だ・・・はぁ。

 で、歌右衛門さんへの手紙になんて書いたんだろう。まさか「来てくれないと、俺、腹切らなきゃ」とか? それ書いちゃだめなやつ〜っ。・・・いやいや、そんなこと書いてないよね。その件は手紙届けたお時さんが伝えてくれたんだよね。

 歌右衛門に舞台をおいて駆けつけてもらったばかりか、「踊ってくれるか?」なんて、先生・・・ダメじゃん。可愛いから許すけど。

 平岳大さんの玄碩先生、骨っぽくて身なりは地味だけどすっきりした男前。偏屈な性格を強調し、歌右衛門との見た目の対照を際立たせるなら、もっとむさくるしい熊か猪でもよかったのかもと思うけど、玄碩先生が男前なのは嬉しい。

 玄碩のもとに駆けつけるため見物衆に許しを請う歌右衛門。見せ場の一つである猿之助さんの熱演ですが、この場面、むしろ師匠とともに、師匠のために客に平伏する歌助・隼人さんの姿ににじむその心が泣かせる。

 駄々っ子のような玄碩先生を、なだめたりすかしたり気を揉んだりとりなしたり、笑三郎さんの物慣れて頼りになる、そして優しい女将っぷり、その居住まいが素敵でした。

 世渡り大事の春庵先生・男女蔵さん。信念や誇りはなんぼのほどもないけれど、友達思いの良い男。

 「女形」を演じる猿之助さん、「女」を演じるのとはまた違った妖艶さでドキドキしたぁ。綺麗な女形姿の雪之丞に思わぬ力強さで腕を掴まれたお初さんの心持ちっていうのは、このドキドキとはまた違うのかな・・・。


【艶姿澤瀉祭】
 飽きさせない、退屈させない、息もつかせない50分。
 ネオン輝く昭和の歓楽街のにおいもただよわせつつ、私が歌舞伎について思ってる「芸術的な腕前でエンターテイメントをやる」っていうのをぎゅうっと凝縮して見せられた気がする。

 剣士、龍神・鬼神、艶やかな芸者、黒田武士、粋な兄さん方、歌舞伎の世界の娘や姫が次々に現れては華やかに煌びやかに舞い踊る。

 第二景 翔
  龍神・巳之助くんの見事な足さばきと跳躍。荒々しい鬼神の化粧の下からでも透けて見える隼人くん地顔の男前クオリティ。

 第五景 炎

薔薇の着物の男.jpg

 薔薇の着物の男・平岳大さんのフラメンコ! このために何度博多座に通ったか! 猿弥さんとの競演は、まるでエースvs.ティーチの対決の再現。ザワザワしたぁ〜。
ラベル:歌舞伎
posted by sweet_pea at 21:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎観劇の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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