2017年06月05日

中村橋之助改め八代目中村芝翫襲名披露 六月博多座大歌舞伎 昼の部

六月博多座大歌舞伎 昼の部

中村橋之助改め八代目中村芝翫襲名披露
中村国生改め 四代目中村橋之助 
中村宗生改め 三代目中村福之助
中村宜生改め 四代目中村歌之助 襲名披露

 初日を観てきました。演目が発表された時には「襲名披露なのに芝翫さんの出る演目あまりなくない?」と「???」な気持ちもあったのですが、実際に舞台を観ると襲名公演らしく豪華な顔ぶれの華やかな舞台でした。

【菅原伝授手習鑑】車引
 梅王丸・橋之助さん、桜丸・福之助さん、杉王丸・歌之助さん、松王丸・芝翫さん。錦絵のような舞台に襲名の四人が揃って華やか! 様式美に彩られた舞台には神話的な荘厳さをも感じます。

 初日ということもあってか、ご兄弟は声が気持ち良く出きっていないような気もしましたが、梅王、桜丸、杉王丸という演じる役柄の力も借りて、襲名の舞台で大きく見えました。芝翫さんの松王丸もまたパワー溢れる大きな姿。ワクワクする舞台でした。

 権十郎さんの時平公、隈取りの顔は怖ろしいけど立ち姿は貴族の品格を感じさせてシン・・・と静か。で、またその静かな姿からユラ〜ッと立ち昇る妖気がコワかった〜!

 休演の獅童さん、お身体のことに専念して元気で舞台に帰ってきてほしい。心から願って待っています。

【藤娘】
 何度か観てわかっちゃいても、真っ暗な舞台が一転、眩く照らされて、一面の藤の花房の間に藤の精が姿を現わした瞬間には息が止まる。

 美しすぎる菊之助さんに客席が自然とどよめく。このどよめき、すごく好き。

【彦山権現誓助剱】毛谷村
 「気のいい普っ通〜のおじさんなのに物凄く強い」っていう六助(菊五郎さん)のキャラ設定や、そんじょそこらの男など相手にならないくらい強いお園ちゃん(時蔵さん、きれいだった〜)の可愛さとか、斧右衛門(團蔵さん)のマユゲとか・・・気になるポイントはいくつかあるんだけど、どうもまだこの演目の楽しみ方のツボを探りあてられていない・・・。・・・で、つい眠くなってしまう。

【天衣紛上野初花】河内山
 芝翫さんについては、とびきり気持ち良さげなドヤ顔から溢れ出す稚気だどか、見ているこちらが切なくなるほどの度の過ぎる無邪気さとかかが好きだなぁ〜と思っていたので、あまり「色気」というものを求めたことがなかったんだけど・・・、「悪い男の色気」にちょっとドキドキしてしまいました。

 松江家の玄関先で、正体を見破られて繰り出す痛快ながらも破れかぶれの啖呵には、この先あまり良い方には転がらないであろう宗俊の運命が透けて見えるような気がして、黙阿弥らしいノーフューチャーな男の不吉で切ない格好良さにフルフルする。

 そんで、これ観たあとはひじきと油揚げ炊いたのが猛烈に食べたくなる。「ひじきと油揚げ」ってそりゃ庶民的だけど、テッパンの美味しさですよ、河内山さん。
ラベル:歌舞伎
posted by sweet_pea at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎観劇の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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