2018年04月13日

ヒトごろし : 京極夏彦

『ヒトごろし』 京極夏彦

 幼き日、煌めく刀に切り裂かれ鮮やかな血柱を噴き上げる女の姿を見て以来、己が許されることのない大罪である「ヒトごろし」を欲して止まない人外のものであることを知った歳三。

 ものがたる言葉は、起きている現実と歳三の胸の内を、目の前の出来事と記憶の中の光景を、ゆるゆると往還する。

 異形の土方の魅力満載。鬼の副長・土方歳三を「ヒトごろし」という人外のモノとしてとらえ再構築された「新選組」の物語。熱っぽくゆらめきながらも冷え冷えと醒めた人外の眼。歳三のその人外の眼が視た幕末日本の有り様、事ども。



 内容はまったく異なるけれど、「新選組」「人外」というキーワードの組み合わせから、木下昌輝の『人魚ノ肉』が思い出される。こちらは、人魚の肉を喰った新選組隊士らが文字通り人外のもの〜妖異に変じる物語。

『人魚ノ肉』感想・・・http://bitter-sweet-pea.seesaa.net/article/438020805.html




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ラベル:新選組
posted by sweet_pea at 21:14| Comment(0) | 京極夏彦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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