2018年06月22日

松本幸四郎改め二代目松本白鸚 市川染五郎改め十代目松本幸四郎襲名披露 六月博多座大歌舞伎 昼の部

【慙紅葉汗顔見勢】伊達の十役
 外題の通り、「顔を真っ赤にして汗まみれで十の役を早替わりで見せる」幸四郎さん奮闘の舞台。三年前にも当時染五郎の幸四郎さんが松也さん、廣太郎さん、米吉さん、隼人さんたち若手との一座で見せてくれた演目。

 三年前に観た時に、『とにかく目まぐるしくストーリが展開し、同時に早替わりのスピードについて行かなきゃいけない第一幕』、『じっくりと乳母・政岡のドラマに浸る第三幕』、『改めてストーリーを頭の中で整理しつつもう一度早替わりの妙を楽しむ第四幕』と、観る方もギアを切り替えなきゃいけないってことを体感してたので、今回はそういうとこ意識しながら観た。

 第一幕は足利家のお家乗っ取り話に、高尾・累姉妹のからむ因縁話も加わって、ストーリーの面白さを深堀りしたくもなってくるんだけど、あんまりそちらにとらわれると、せっかくの早替わりを見逃しちゃったりして、自分の中に不完全燃焼感が残っちゃったりするんで、幕開きの口上で語られるざっくりとした登場人物とストーリーの紹介をとりあえず頭に入れて、あとはとにかく早替わりの鮮やかさ、華やかさを楽しむつもりで観る。いや、もう並の早替わりじゃないんで、これだけで十分に見応えある。豪華なエンターテイメントとして成立してます!

 そして幸四郎さん渾身の政岡が観られる第三幕。主の一子・鶴千代を守りぬく烈女にして、幼い千松の情愛深い母親。政岡が身に着ける着物の赤色が政岡の心、人物を映しているようでとても美しく、強く印象に残ります。弾正妹・八汐は仁左衛門さん。千松をなぶり殺しにする姿は鬼のように怖ろしい悪の貌をしているのに、どこか品があって美しい〜。

 足利家床下の場からラストにかけての(私的)見どころは仁木弾正の色気。妖術を使い宙乗りで飛び去っていくときの冴え冴えとした姿もうっとりですが、妖術を破られての堂々たる死にっぷりも見事で惚れる。

 ほんと、幸四郎さん大奮闘。これを一月続けるなんて凄いわ〜〜〜〜。
posted by sweet_pea at 22:52| Comment(0) | 歌舞伎観劇の記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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