2023年03月29日

猿之助と愉快な仲間たち 『ナミダドロップス』

 3月19日 京都芸術劇場 春秋座での猿之助と愉快な仲間たち 第3回公演『ナミダドロップス』を観てきました。

 郁治郎さんの『泣いて笑って感情をグチャグチャにして帰ってもらいたいです。』の言葉どおり、感情グチャグチャでなかなか劇場を出られない自分がいた。色んなナミダでびしょ濡れの心で、遠くほのかに灯る温かな光をのぞむ心持ちというか・・・

 鶴屋南北『金幣猿島郡』の衣裳を着たヴィクトル・ユーゴー『ノートルダム・ド・パリ』の物語。

 戦乱の巷に生きる人々の嘆き、哀しみ、怒り、生のエネルギー。嘉島典俊さん演じる劇作家・玄をはじめ、如・石橋正二さん、月・市川段之さん率いるキサラギ舞踊団の面々、松原海児さんや段一郎さん、郁治郎さん、立和名さん、京都芸術大学の学生さんたちも加わって演じる民衆たちが物語のベースを固めます。

 街はたくさんの悲しみに満ちている。戦乱と権力者・帯刀(下村青)の専横に苦しむ民衆の悲しみ。恋人の姿を追って流れ流れていく踊り子・翡翠(松雪泰子)の悲しみ。邪恋に身を焼く帯刀の悲しみ。翡翠を悲しみから救えない陽光(大知)の悲しみ。人からはじかれた我が身を嘆く鐘撞き人・清日古の悲しみ。

 感情グチャグチャの大元にいるのはやはり猿之助さん演じる清日古なのだけど、物語が進むにしたがって清日古の中から猿之助さんの姿が消えていくのに驚いた。(もうずいぶん前に博多座で観た『金幣猿島郡』の清姫が強烈に亀治郎さんだったのとは対照的かもしれない。)そこにあるのはただ、清日古であり清ヒメである一人の人間の悲しみ。

 陽の光のあたらない清日古の内側に長い間静かに降り積もって溢れんばかりに湛えられた悲しみの水は、たまさかに注がれた、たった一滴の甘露の為に遂にこの世に溢れ出し、溢れたナミダは宝刀・村雨の威徳によって苦くて甘い雨となり悲しみの炎で焼かれた地上にあまねく降り注ぐ。

 劇場を出てからも、このやわらかな雨を浴びながら、桜がほころぶ春の陽の下を歩くことになった。

namidadrops.jpg
posted by sweet_pea at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月07日

創作舞台『ムジカと生きる』

 「ワンピース歌舞伎」チョッパー役での一目惚れ(と、ダズさん役での二目惚れ)以来、ずっと推し続けているのに、なかなか舞台を観に行くことができなかった石橋直也さん。その石橋直也さん脚本・主演の舞台が、やっと私でも遠征できそうな九州で! 行ってきました、大分市iichikoグランシアタ。観てきました、創作舞台『ムジカと生きる』

 西洋の響き、日本の響き。オーケストラの生演奏の息づかい。尺八の音色。バルコニーから降り注ぐ心洗われる合唱の歌声。会場に響き渡り包み込むソプラノ。音楽をたっぷりと体感する舞台でした。かつて西洋のハーモニーは日本人の耳にどのように響き、その心にどのように届いたのか・・・そんなことも思わされました。

 直也さん演じるペトロ・カスイ・岐部。信仰を胸に日本を離れ遠く聖地エルサレムそしてローマを目指すが、真っ直ぐな想いを抱くが故に悩み苦しみ傷つき、一度は光を見失う。直也さんのお芝居って色々な悲惨さの中でも人が奥深いところにもつ純粋さっていうのをすごく感じさせると思う。

 カスイの胸に宿り、ともに旅する「ムジカ」・・・時に古くからの友人のように気安く、時に時空をも超える神秘な力をもつもの。ムジカを演じる田中なずなさん・・・無邪気なようでもあり寂しそうでもあり、万能でもあり無力でもあり〜カスイの心と連動するムジカという不思議な存在・・・とてもひきつけられました。

 直也さんの演技はもちろん、熱量の高い舞台、観ることができて良かった!

 
posted by sweet_pea at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月11日

玄狐『人外ージンガイー』

 本日(4/11)千穐楽を迎えた玄狐の第2回公演『人外ージンガイー』。今日から公開された舞台の配信を先ほど観終えました。

 ・・・舞台から投げかけられたエネルギーに圧倒されています。

 人と人ならざるものを隔てる一線。人と人ならざるものが交わる一線。人として生きることと、人外として生きること。人が人であるとはどういうことで、人外は何処に生まれるのか? 色んな問いが辺りの暗がりに漂ってる・・・そんなふうに感じています。


 ワンピース歌舞伎でのチョッパー(大)で一目惚れ、ダズさんで二目惚れして以来、活動を楽しみにさせていただいている石橋直也さんが主宰する劇団・玄狐。できることなら生の舞台を観に行きたかった。


 昨年のStayHome期間中に石橋さんのブログで期間限定公開されていた「黒狐」「舞姫」の脚本を読んで、「時間と空間だけでなくリアルと幻想を行き来する(というか、その境界自体が曖昧な)世界を、劇場という現実の空間に、生身の人間がどうやって作り出して見せるんだろう?」って思ってたんだけど、それを見せられちゃいました。我が家の立派とは言えないPC画面でみても凄まじい引力をもつ舞台〜世界でした!
posted by sweet_pea at 23:56| Comment(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月21日

VR能『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』

 素子は何処 素子は何処
 
 影を求めて潜れども 我が手には何も残らず

 バトーと草薙素子、そして人形遣い。身体に縛られたこの世と、その軛から放たれた果てしないネットの世界を行き来して語られる物語。

 博多座のサイトで『攻殻機動隊』がVR能として上演されるのを知った時、あまり驚かなかったのは、肉体を持たないものたちの世界を描くには能はうってつけだろうと思ったからだろうなぁ。

 舞台を観てまず感じたのは「VRの技術ってこんなに進んでるんだ〜」でした。第二部で上演された3D能とはまったく別次元での生身の演者と映像の融合。(『3D能』は能楽師が舞う背景にその場の情景や視覚効果を狙ったイメージを3D映像で投影するもの。正直、映像がじゃまだと感じたので3D眼鏡を外して鑑賞しました)

 実はこの日、コンタクトレンズのフィット感がいまいちで、眼球を動かす度にレンズがちょっとズレるってな具合だったんですよ。そんなわけで、視線を動かすと舞台の上の人物が一瞬ブレて見えるってことがしばしばあったんですが、果たしてあれは、私のコンタクトレンズの不調のせいだったのか、はたまた舞台に施された映像効果によって意図的につくられたゴースト現象だったのか・・・最後までわからずじまいです。


 が、いずれにしても、舞台の上にゴーストは目に見えるかたちで現れたのです。


 能の削ぎ落された演技で、物語(世界)が持つ膨大な情報は凝縮し、圧縮される。観るものは、その圧縮された情報を受け取り、自分のなかに展開することで、それぞれの脳内に、身体の上に、様々なものを見る、感じる。能はそういう芸能だと思う。でも、今回、私たちが脳内で見るはずのものが舞台の上に目でみえるものとして現れた。そこにまったく違和感を感じないほど、生身の舞と映像の融合は見事だった。

 こういう変化は否応なくやってくる中で、伝統芸能はどういう道を進んでいくのか・・・気になる舞台でもありました。
posted by sweet_pea at 22:04| Comment(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月02日

VOICARION V『信長の犬』

 前日の大失敗のダメージを引きずりつつも、初めて体験する朗読劇 〜 多彩な声の魅力と綾なすイメージの世界に出会えることを期待して、行ってきました「VOICARION V『信長の犬』」。開場したロビーに漂う静かな高揚感、心地良いです。

 一座にとんでもない雨男がいるそうで、その日の博多は雨模様。その雨が会場の中にまでついてきたかのように、スピーカーからしとしとと流れる雨音に濡れる開演前の劇場。

 開幕

 天下人・秀吉を城へと案内する太田家家老・野口多門とそれをむかえる岩付城城主・太田資正。まずはドキドキの第一声。タイプこそ違え皆爽やかなイケメンボイスなことに“ぉ、おおぅっ”ってなる。(ちなみに私声優さんについてはほぼ知識なしです。さすがに今回出演の方々のお名前は知っていましたが。) “なんだ、ここはっっ!! イ、イケメンだらけの戦国かっ?!” “これは「時代劇」というようり戦国ゲーム的なやつかっ?!”と急いで鑑賞の受信チャンネルを微調整する。

 若かりし秀吉、明智光秀、千利休、そして魔王・信長とその側を駆ける白い魔犬 〜 輝かしい日々と兆す闇。物語が熱を帯びるにしたがって、最初は一様にイケメンボイスと聞こえていたそれぞれの『声』も深みと熱量を増す。第一幕の幕切れ、中国大返しの最中、兵を叱咤しつつ己の野望の炎に巻かれていく秀吉の叫びは素晴らしかった。

 第二幕 もうはっきりと月光に毛並を輝かせる瑠璃丸や戦場を駆ける白いボルゾイの姿が見えてくる。戦国の世にボルゾイ、焼け落ちる寺にボルゾイ、月の山中にボルゾイ、信長の隣にボルゾイ。ドラマチックだ。



 ・・・でね、これ観たあと、ペットを飼ってる人は家に帰って猛烈にペットと戯れたくなります。そして「長生きしてね」と語りかけたくなります。

【キャスト】
信長の犬・・・諏訪部順一
織田信長・・・朴璐美
太田資正・・・浪川大輔
野口多門・・・石田彰
瑠璃丸・千利休・・・井上和彦
明智光秀・・・保志総一郎
豊臣秀吉・・・鈴村健一
posted by sweet_pea at 23:46| Comment(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月06日

『髑髏城の七人 Season風』LIVE VIEWING

 強くて愛嬌があって飄々としててどこか哀しげな時代劇ヒーロー・捨之介。松山ケンイチの捨之介はその正統って感じだったけど、とにかくまぁ、可愛いかった、可愛いかった、可愛いかった♪ あの衒いのない可愛さは松ケンの個性でしょう。

 向井理の蘭兵衛、なに? あの顔のちっちゃさ?! 向井理ってほとんどTVでしか観たことなかったから気づいてなかったけど、舞台の姿を引きで観るとホント顔ちっちゃい。あのスラリとした体形にちっちゃすぎる顔のせいで着流し姿が逆にキマらなくて、一幕はん・・・?”と思って観てたけど、二幕で衣装が変形直垂タイプになると映えました。化粧も変わって役に入った感じ?

 贋鉄斎・じゅんさんには毎度吹かせていただきます。じゅんさん出るぞ〜って身構えててもやっぱり吹きます。

 沙霧・岸井ゆきのさん、可愛い弾丸娘でした。

 兵庫・山内圭哉さん、日替わりネタ全部見たいな〜

 極楽太夫・田中麗奈さん、綺麗なんだけど、歴代太夫とくらべるとちょっと印象に残るシーンがない。

 狸次郎衛門・生瀬さん、これまでの次郎衛門よりぐっとしどころのある役になってたような。生瀬さんの力か。

 割とシンプルな演出の『髑髏城』だった。外連といえば松ケンの一人二役と(やっぱ私は捨之介と天魔王は一人二役の脚本の方が好きだなぁ)、飛び道具的な贋鉄斎のじゅんさんくらい。全体的には正統な伝奇時代劇って感じでした。気持ちよく楽しめたけど、もっと音楽ガンガンで歌に踊りにってのも観てみたかった。あと、やっぱり生で観たい。

捨之介.jpg
ラベル:劇団☆新感線
posted by sweet_pea at 21:13| Comment(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年07月20日

劇団☆新感線35周年オールスターチャンピオンまつり『五右衛門vs.轟天』

 『阿弖流為』に続いてのお楽しみ、劇団☆新感線の「オールスターチャンピオンまつり」。ひと月のうちにこんなに楽しいことが2回もあっていいのか?! と貧乏性の私は思ってしまう。

 実は新感線は「ゲキシネ」でいくつか観たことがある他には染五郎さん出演の『朧の森に棲む鬼』を観たきりで、昔から見ているファンの方のように馴染みがあるわけじゃない。「劇団員の方々の顔と名前が一致するかしらん?」とか「登場するキャラクターたちが何ものなのかわかるだろうか?」という不安と、「シリアスな舞台でも橋本じゅんさんの表情や振舞いには毎回「ブっ」と吹き出すのをこらえきれず笑わされてるし・・・」「五右衛門シリーズはゲキシネで観ても面白くて大好きだし・・・」・・・「観たい!」という気持ちの間でうじうじ揺れてたところ、「メチャクチャ面白いから絶対観るべき! ただ今チケット先行予約受付中です。」という職場のパート仲間Yさん言葉に背中をドンと押され・・・。

 いや〜 観に来てよかった。正直、知らないキャラクターもいっぱいだったけど、知らなくたって一目見りゃわかる可笑しさ、面白さ。微、妙〜にカッコ良くてモーレツにおかしなビジュアル。50代にさしかかった役者さんたちが全力で弾け、ときによろける舞台に生まれる何とも言えぬ「間」にこらえきれず「グキュッ」とか「ク、プヒッ」とかヘンな笑い声を漏らしてしまうこと数知れず。村一番の鎌の使い手・磯平兄さが出てきたときには嬉しくて思わず手を叩き、足鳴らし! Yさんお気に入りのキャラクター・ばってん不知火・・・せっかく入場者に配布されていた不知火風車を上手く回せなかったのが悔やまれる。

 五右衛門・古田新太が山車に乗りパンク顔をキメてキセルをくるくる回しながら登場した時には、もうお約束とは思いながらも身体が反応しちゃいます。「キャ〜〜〜」って声がでるよね、あれは。後から思い返してみると、ダンスのときも立ち廻りのときも古田さんあんまり動いてないんだけど、ね。ぽっちゃりしちゃってもなぜかカッコよくて色っぽいしね。

 ああ〜、ホンっとにたのしかった。Yさんに言わせると、終演後の劇場から出てきた私はキラッキラしていたらしい。幸せオーラ全開垂れ流しだったのね、きっと。
ラベル:劇団☆新感線
posted by sweet_pea at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月14日

『真田十勇士』 主演・上川隆也 脚本・中島かずき

 このところスランドゥイルに夢中すぎて、その他のことにはまったく気もそぞろなありさまで・・・。せっかくの舞台、集中して観ることができるか不安があったのですが・・・心配無用、ちゃんと楽しんできました。

 何といおうかこの・・・賀来千香子の安・定・感っ! 高慢で浅はかな淀君、ゆるぎないっ。(佐助に関してはものわかりが良すぎな気もしたけど)。ゆるぎないといえば、家康・里見浩太朗の存在感も凄い。カーテンコールで里見さんが手を振っていらっしゃるのが目に入った時はテンション急上昇してしまって、胸元で拍手をしていた手が何かオートで頭上に上がった。「あ、里見さんが手振ってる」って頭で理解する前に身体が直で反応した感じ。ただ、やはりスピーディーな立ち廻りになると若い役者たちに比べて足元がちょっと心配で・・・。

 佐助の「出生の秘密」は最初からあまり隠しておく気もなさそうな演出で、ストーリー的な驚きはなかったんだけど、『我ら真田十勇士。時の流れに逆らい義を貫く者なり。』というテーマは彼らの戦いぶりに凝縮されているわけで、それぞれ十勇士たちのソロパートで魅せる冬の陣の華やかな立ち廻りと夏の陣の壮絶な死にざまは、じわじわと熱くなってくる胸の昂ぶりにこれでもかとたたみかけてきます。特に最後に一人残った幸村の死闘はね・・・四方八方から槍で攻め立てられる最期は「小金吾討死」の“アレ”みたいな残酷美だなぁ〜と思いながらうっとりしてました。 

 誰か特定の役者さんのファンであればまた楽しみは格別なのかもしれませんね。私はそういうのは無かったのですが、昨秋、槇えびしさんの『朱黒の仁』をはじめ真田ものをいくつか読んで、幸村と十勇士に一定の思い入れというか愛着があったので、その部分で楽しめました。

 ん〜 でもね〜 『時の流れに逆らい義を貫く者』っていう本流のテーマがあまりに激しく、太く、なおかつ長く人に愛されてきたものだけに、スパイスとして効かせた佐助の筋の方があまり効果的ではなかった気はするなぁ〜。



本・書籍 ブログランキングへ
ラベル:真田幸村
posted by sweet_pea at 21:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月08日

ザ・スライドショー12「みうらさん、今度は見仏記SPかよ!」

 みうらじゅん+いとうせいこう+スライ=ROCK'n ROLL SLIDERS による「ザ・スライドショー12」を観てきました。前回福岡であった「ザ・スライドショー10」に行ったのがもう5年も前。早いなぁ。

 先行予約でとった席はかなり前方だけど左端・・・であったため、みうら氏、いとう氏のトークを間近で聞くことはできたものの、最初から最後までみうら氏は後姿しか見ることができなかった。

 敬愛するみうらじゅん、いとうせいこう両氏の掛け合いを生で聞く感激。ホント、嬉しそうにキャッキャとツッこみ、ツッこまれてる仲の良いお二人を見る幸せ。

 『見仏記6 ぶらり旅篇』に書かれていた仏像や旅の様子もスライドとなって登場し、頭の中に思い描いていたお二人の道中の一端を視覚で確認。仏像の“足の甲の艶めかしさ”にまで注目してしまういとう氏って何ものなんだ!

 楽しい時間の終わりはちょっと切ないのだけど、最後に見せられたのがあんな無意味な3D画像では、しんみりするのも難しい。計算されつくした「おみやげ」の破壊力もなかなかで、苦笑いしながら帰途についた。

人気blogランキングへ
posted by sweet_pea at 21:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月19日

怪人を見てきた♪ 「マグダラなマリア」〜マリアさんの夢は夜とかに開く! 魔愚堕裸屋、ついに開店〜

今回の観劇旅行直前に急遽決めた追加スケジュール「マグダラなマリア」観てきました。

客席には乙女たちがいっぱい。乙女たち、舞台に反応してよく笑う。大人なお嬢様のつもりでいた私、彼女らの笑いの瞬発力についていけず…(苦笑)

しかし、いつの間にか楽しんでました。女より美しく、女より可愛い(でも女には見えない)男たちが、女装で艶やかに妖しくあられもなく踊る。

どぎつくて、切なくて、でもハッピーエンド。

そして、堂々たる女主人マリアさんは、やっぱりいい声だった。

人気blogランキングへ
posted by sweet_pea at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月22日

博多座文楽公演

*昼の部*
【菅原伝授手習鑑】
車曳の段・茶筅酒の段・喧嘩の段・桜丸切腹の段・天拝山の段

*夜の部*
【義経千本桜】道行初音旅・河連法眼館の段
【新版歌祭文】野崎村の段

 文楽初観賞です。朝11時から夜8時まで、どっぷり観てきました。やはり途中うつらうつらとはしてしまいましたが、危惧していたほどがっつり寝てしまうことはなく、心地良く楽しんできました。

 全く予習無しで臨んだので、義太夫はかなり聞きとれない部分がありましたが、声のトーンと人形の動きでドラマの流れはだいたい理解できますし、言葉はわかんなくても外国語放送を流しっぱなしにして聴いているような心地良さがあります。


 歌舞伎を観る時は漫画を読んでいるような感覚 〜 美形ヒーロー、可愛くかっこいいヒロイン、満載のキメ台詞・キメポーズ、ストップモーション・ズーム・コマ送り・・・多彩な視覚効果と仰天の展開にドキドキしながらページをめくっていく感じ 〜 こっちからもかなり戦闘的にガツガツ前のめりな気分で楽しんでいるんですが、今日の文楽は完全に受け身、ゆったりくつろいだ気分で楽しんでいました。

 ドラマを織り成す太夫の声。流れを引き締める三味線の音。繊細に、パワフルに人形を操る人形遣い。それに応えて細やかな表情、大胆な動きを見せる人形。どの演目も、舞台からはいっぱいのサービス精神とあふれるパワーが感じられます。私が完全に受け身の観客になってしまったのは、この舞台から発せられ、会場を満たす大きな包容力に包まれたせいかもしれません。


 そして・・・夜の部が終わる頃には、人形がとても可愛く魅力的に思えてきました。かしずいてお世話したい感じ。

人気blogランキングへ
posted by sweet_pea at 00:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月01日

アンタたち、あやしいよ。〜ザ・スライドショー10「みうらさん、やりすぎだよ!」

 ザ・スライドショー10「みうらさん、やりすぎだよ!」に行ってまいりました。結構良い席が取れていたので、みうら・いとう両氏の姿をしっかり拝むことが出来ましたが、みうらじゅん氏は最初から最後まで横顔しか見せてくれませんでした。

 期待に違わぬ面白さで、みうらさんが撮ってきたスライドに、二人の会話に、ず〜っと肩を震わせて笑い通しだったんだけど、会場で一番楽しそうだったのは、みうらさんといとうさんのお二人だったようにお見受けするぞ〜。

 二人の会話って、時々ちゃんと意志の疎通ができてるのかわかんねぇよ!と思うとこもあるんだけど、とにかくもう、二人でいることが楽しそう、嬉しそう。

 お互いに友だちになれたことがホント嬉しいんだろうなぁ。はっきり言葉や文章にしてそれらしいことも言われてますしね。


 「男が二人いたら怪しい関係だと思うのはどうにかしろ!」という意見もありますが、この二人を見てると、「もう、アンタたち、人前でそんなに嬉しそうにじゃれあうなよ、いちゃつくなよ。アンタたち、あやしいよ。」と言ってあげたくなる。

 まぁ、その辺はしっかり自覚されてるようで、自分たちの行動は「完全にホモだ」と舞台上でもおっしゃってましたが。(この日は二人でデパ地下を巡り、エクレアを買って仲良く食べたのだそうです。)

 あ、今気付いたけど、会場で配られたリーフレット?の表紙ロゴ部分に、我が故郷・広島のゆるキャラ「ブンカッキー」があしらわれてる。ちょっと嬉しい。

人気blogランキングへ
posted by sweet_pea at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月20日

朧の森に棲む鬼

 大阪松竹座で観てきました「朧の森に棲む鬼」。私は「劇団☆新感線」のファンというわけではなくて、この舞台を観にいったのは、“「いのうえ歌舞伎」といわれているものがどういうものなのか?”“その中で染五郎さんがどういう風に演じているのか?”っていう興味からです。

 新橋演舞場の新春公演ということで相当な盛り上がりを見せていましたが、2月ともなると、そういう賑々しさは薄れていて、パンフレットについているカレンダーも一瞬“なぜに今カレンダー???”という感じになってしまったのがちょっと残念。

 
 野心に満ちた野良犬のような男・ライ(市川染五郎)のよく回る赤い舌・・・その舌先で吐き出される真っ赤な嘘で全てを塗り込め、目の前の全ての人間を奸計の餌食にしながら権力の道を登ってゆく。

 まったくもって良心のゆらぎなんて感じさせない、振り切れた悪。解っちゃいても溺れてしまいそうな魅力に満ちた、くもりのない悪のエネルギーを発散しまくるライ、素敵です。

 舞台を彩るやけにスタイルの良い女優陣、個性の濃い男優陣。ストレートすぎるほどストレートなロック調の音楽、萌えポイントを押さえていると思われる衣装、劇画チックな効果音、男前なストーリーと笑いの程よいブレンド具合・・・おお!エンターテインメントだ!

 その舞台の中でやはり一際抜けていた染五郎。そもそもライというキャラクターの魅力を中心に置いたお芝居だから染五郎に目が行くのは当然として、それを置いといても、動きの確かさ、きれいさ、台詞のしゃべり具合(口跡の良さというのでしょうか)・・・さすがでした。

 その他気になったのはシキブ、ウラベ、アラドウジ役の役者さん方。独特のアクがあって気になります。機会があれば他の舞台でも観てみたい。


 ライの魅力にクラクラ・・・で楽しめた舞台だったんですが、どうしても“馴染めないなぁ”と思える要素もいくつか・・・

 その1.森の魔物・オボロの“いかにも!”な感じはあんまりだなぁと思う。あの歌!あの姿!あの台詞!あの動き! ああ、もう“いかにも!”としか言いようが無い。私の演劇アレルギーを刺激するのはこんなとこ。

 その2.いわゆるカッコイイ女役を演じる女優さんたちの発声。女形の裏声は平気な私ですが、あの女優さんたちの低く、太く作った声(男勝りとか凛々しいとかいったニュアンスとも違う声なんですよねぇ・・・)には良い気持ちがしません。私が演劇慣れしていないせいでしょうか?

人気blogランキングへ
ラベル:劇団☆新感線
posted by sweet_pea at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月16日

雪竹太郎の「人間美術館」

 大道芸人・雪竹太郎さんのパフォーマンス「人間美術館」を見たのはもう10年ほど前。渋谷駅前で偶然にその人目をひく姿を拝見しました。

 腰に白い布を巻いただけの半裸姿にまだらな白塗り。普通ならちょっと遠巻きにしてしまう出で立ちなのですが、爽やかな笑顔を浮かべて気さくに通行人に声を書ける好青年ぶりに思わず、集まり始めていた見物人の輪の前の方ににじり寄ってしまいました。

 彼のパフォーマンスは「弥勒菩薩」「考える人」「円盤投げ」「モナリザ」「ゲルニカ」などの彫刻・絵画を肉体で再現する「人間美術館」というもので、雪竹氏は見物人の気をそらさない、気の良い青年風の気さくな話術で芸人ぶりを発揮するのですが、一旦極めの形に入ると空気が一変してすっと固まり、一つのARTが出現するのです。この一瞬の空気の変化は生で見ていないと解らないとおもうのですが、その緊張感が素敵で見ごたえのある芸でした。

 ストリートパフォーマンスに「これはお金を払わなくちゃ」と思ったのは後にも先にもこの時だけです。「雪竹太郎」で検索すれば彼のパフォーマンスを写した画像なども見つかりますので、興味のある方はご覧になってみてください。

 その後、「DENIM」という雑誌に記事が載っていたのと、地方新聞の小さなコラムで海外でパフォーマンスを披露する彼の姿が紹介されていたのを見ましたが、最近はどのあたりでどのような活動をされているのでしょう? もしご存知の方があれば教えてくださいませ。

♪ランキングに参加してみました♪人気blogランキング 
posted by sweet_pea at 16:25| Comment(8) | TrackBack(2) | 舞台などの鑑賞記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする